
※この記事は株式会社システムクリエイトからの依頼等ではなく、私個人が勝手に掲載しているものになります。
平然とディスりますので、Bellulo(ベルロ)に対して特別な感情をお持ちの方はご覧にならないようお願い致します。
今年4月頃(5月だっけ?)に購入していたのですが、
あまりにも場所をとり(W370×H500×D518)、
おまけに重く(18Kg+α)、
ワンルームのマンションでは造形時の臭い(ABSプラスチックを火で炙って溶けた臭い)に耐えきれず、
引っ越しするまで封印してました。
Bellulo(ベルロ)購入までの経緯
2015年3月当時、3Dプリンターは数多くの種類がありましたが、どれも似たような構造の似たようなプリンターで
筐体の外側デザインだけが異なるプリンターばかりでした。ぶっちゃけどのメーカーもReprap構造の丸パクリで、
オリジナリティを出すところと言ったら「筐体デザイン」、「造形サイズ」、「スタンドアロンできるかどうか」、「デュアル射出口」といった部分しかなく「国産」とかほぼほぼどうでもいいような状況でした。
安いものを探そうと思えばいくらでもありましたが、私は3Dプリンターでオリジナルマルチコプターを作成してみたかったので
「スタンドアロンプリント可能」、「1辺15cm以上の造形可能」のものを予算25万円以内でググると・・・・、
けっこうな数のプリンターが候補に挙がりました。
たとえば、「Ninjabot FDM-200」(当時は値段も型番も公表されていなかった)とか、
「OPENCUBE SCOOVO X9」とか、「MUTOH MF-1000」とか。
Ninjabotは「いよいよ販売開始!」で2か月くらい更新停止してたし、XZ門型フレームなのに値段は高い(\285,000)し
納期未定だし社長さんが素人丸出しでサポート人員がいないみたいだったのでパス。
あと購入しようとしたらFacebookに飛ぶのも謎だった(現在は修正されてる)。
SCOOVOはabeeっていうメーカー名出てきた時点でパス。
PCケースメーカーで有名だけど・・・過去製品のクオリティとサポートの経験者からするとそっ閉じ。
MOTOHのは唯一いいなーとは思ったけど、XZ門型フレームで、製図用ドラフター並にガタがきそうだったので怖かった・・・。
そんな中残ったのがBelluloだっただけ。
とくにコレが気に入った!とかはない。
消去法で残った。ただそれだけ。ちょっと値段高いけど、他に選択肢がなかった。
もっと他の選択肢があればそっちにいってたかも。
見積もり
なんとなくWEBページの作りから見て、そうだろうなーとは薄々感づいてたけど案の定。

これ。
まぁ普通に法人名に「Nothing」とか「N/A」とか「なし」とか入れちゃっても問題ないらしいです。
私も「個人」って入れて送りました。
あとは住所、氏名とかもろもろの情報を入れて送信する。
しかしこの・・・・PCwatchとかmaker系媒体に新着記事が出てるのに、個人客を門前払い。
日本企業の悪癖ですねこれは。商機を逃しまくってる。
これでも上層部は「我が社はマーケティングに力を入れており」とかほざくんだろうなー。ほざきそうだなー。
法人客に売っても他社に波及する可能性は限りなくゼロに近いけど、
個人客に売れたら口コミとかで他に波及する可能性があるということをいつになったら学ぶんだろうか。
amazonとか価格ドットコムのレビューとか見て買うでしょ?そういうことだよ。
着荷まで
見積もり依頼のあとはメールの応酬。おおまかな流れを書くと
- [emoji:e-63]カタログが送付される
- [emoji:e-63]見積もりが送付される(オプションてんこ盛りの33万円)
- [emoji:e-64]オプション全部取り除いて再見積もりしてくれ依頼
- [emoji:e-63]見積もりが送付される(オプションなしでだいたい25万円)
- [emoji:e-64]了承する
- [emoji:e-63]注文書と新規取引のための書類が送付される
- [emoji:e-64]記入して送り返す
- [emoji:e-63]Simplify3Dのアカウント登録のための書類が送付される
- [emoji:e-64]記入して送り返す
- [emoji:e-63]納品請求書送付するから口座に振り込んでくれ
- [emoji:e-64]口座に振り込んで、振り込みましたメール
- [emoji:e-63]アリアトーッシター!Bellulo送リアーッス!というメール
だいたい見積もり依頼からBellulo到着まで三週間くらいだった。
玄関ぎりぎりのサイズの段ボール(W450xH600xD450)で届くと思う。
何せ重いので、場所によっては一人では運べない可能性大。
設置
腰を痛めながらも設置し、付属のマニュアルに従って造形をテスト。
設置したらエクストルーダーモーターとPTFEチューブとリールと素材をセットして準備完了。
PC側にはSimplify3Dをインストールして、Belluloと接続して操作できるかを確認する。結構初心者でも簡単っぽい。
外装はアクリル製だけど、アルミフレームと金属パーツをふんだんに盛り込んだ仕様なので、
押したぐらいではぐらぐらしないし、しっかりしている。モーターもしっかり日本製っぽい。
ただし、制御基板に関してはおもっきり中国製をそのまんま載せてるので信頼性が低い。
出荷前に造形テストはしてるみたいだけれど、長時間動作に関しては目を離すのは危ないかも。
テスト
あとはテーブルのZ軸のすきまを調整したりして出力状況を確認。CMみたいに一発で出すのは至難の業だけど、
慣れてくると綺麗に出すにはどうすればいいかわかるようになってくる。

造形1回目(Nucleo用のオリジナルケース)
素材:Polyplus PLA
積層:0.1mm
造形時間:約5時間
射出口温度:220-230℃
ベッド温度:80℃
クラフト用低粘着布テープをベッドに張り付けて造形したら、ガッツリ食いついたものの、布テープごと反り返り
ラフト(造形用の下地)と完全にくっついて取れなくなってしまった。
しかし積層自体はうまくいっているので、素材の反り返りさえどうにかすれば良い。



造形2回目(GR-SAKURA用プラットフォーム固定用ケース)
素材:Polyplus PLA
積層:0.2mm
造形時間:約50分
射出口温度:220-230℃
ベッド温度:80℃
ラフトなし
ポリイミドテープをベッドに貼り付けての造形。Z軸の調整が甘いため一層目が食いつかず、ぐちゃぐちゃになってしまっている。
また、移動時に素材が糸を引いているので、空冷が間に合っていない(温度が高すぎる)と考えられる。


造形3回目(秋月のL6470ボード固定用土台4つ)
素材:Polyplus PLA
積層:0.2mm
造形時間:約1時間
射出口温度:200-210℃
ベッド温度:75℃
ラフトなし
ポリイミドテープをベッドに貼り付けてスティックのりを塗っての造形。
Z軸の調整をキワキワまで追い込みすぎた結果、1層目がツルツルになった。造形自体はうまくいったものの
1層目の貼りつきが異常に強く、剥がせなくなった。OLFAのスクレーパーを急遽買ってきてゴシゴシと剥がす最中に
薄い部分が割れてしまい、2分割になってしまった。


造形4回目(Nucleoのプラットフォーム固定用土台)
素材:Polyplus PLA
積層:0.2mm
造形時間:約50分
射出口温度:200-210℃
ベッド温度:75℃
ラフトあり(ラフト1層)
建築用のマスキングテープ(ニチバン 251H-50)をベッドに貼り付けてスティックのりなしで造形。
Z軸の隙間を甘目に調整。ほぼ完ぺきに造形できた。
Bellulo総評
値段相応の製品。10万円前後の3Dプリンターが溢れる中、25万円で勝負してくる意義があるのかは微妙。
すでに3Dプリンターを持っている人であれば、他の安い製品を調整したほうが良いように思える。
造形サイズ相応だが、デカイし、重いし、高い。おまけにプリントが早いかと聞かれれば「Reprap機とまったく一緒」だし、静粛性が高いかと聞かれれば「そうでもない(それなりに五月蝿い)」。
良い点は無駄にデュアルエクストルーダーで金属製なので歪みが少ないことと、日本語でのサポートと、販売会社にゴルァがしやすい点かもしれない。届いた商品が壊れていても、すぐにメールなり電話なりすれば対応してもらえる。中途半端な海外製品のように「仕様です」で押し通されることもなく、泣き寝入りすることはない。
ただし、サポートの点は日本メーカー共通なのでBelluloである必要がないwwww
見積もりから製品到着までがネチネチと一回一回の問答となるため非常に面倒で、やりとりの最中に購入をやめようと思ったほど。相手は会社なので平日の日中にしかメールは返って来ず、
その分だけ時間に無駄ができる。Amazonや楽天のようなシステムを期待している人は個人向けにちゃんと案内を出している会社の製品を購入したほうが良い。
Simplify3Dの使い心地は非常に良い。標準で付属(というかその分値段も高くなってる)しているので、初心者のファーストプリントには持って来いだと感じた。マニュアルもボンサイラボのBS01と同じく丁寧な図解入りで(説明はややトバし気味)理解しやすい。
PCの操作とreprap機をすこし触った程度であればすんなりとファーストプリントまでたどり着けるようにできている。
総評としてこの3Dプリンターは、「英語はできないが、3Dプリンターの構造的理解が有る初心者で、社会人とのメールのやり取りに慣れた小金持ち」や「1台購入ではなく複数一気に購入してサポートを要求したい場合(小規模スタジオなど)」にオススメと感じる。
とてもではないが、個人購入では値段相応の付加価値は期待できないし、購入までの時間的、金額的コストを考えると・・・うーん・・・とても微妙。
酷評として受け取られてしまうかもしれないが、個人として購入した感想としては以上になる。
もし、このブログを読んでいて、3Dプリンターの購入に悩んでいる個人がいれば、Simplify3Dを自分で購入して、中国製以外のReprap機を安価で買えば、上にあるようなクオリティの造形作品は簡単に作れるので、Belluloはおすすめしない。コストが高すぎる。
逆に、個人使用ではなく団体使用(大学、高専、スタジオなど)で複数台購入すれば、Reprap機を個別購入するより効率的で、故障や初期不良にも日本語で丁寧に対応してもらえるのでオススメできる。(尚、コストは経費でなんとかなる模様)
実は私もエクストルーダー関係を破損させてしまったが、電話したらすぐに応答があり、入院の後に新品同様のものが返ってきた。
金属フレームだし、他のアクリル系やMDF系のReprap機のように酷使したあとの熱で故障することも少ないし(たぶん)、ロボコンとかマイコンカーやら芸大関係だったら納得できる値段だとは思う。
もし、システムクリエイトの担当者がこの記事を見つけたら、ありのまま受け止めてほしい。ただし、落ち込む必要はない。
貴社は「金属製のガッシリとした堅牢なフレームを持ち、余裕の造形サイズで普通にプリントできる3Dプリンター」を機能相応の値段で提供しているだけであり、それが個人にとってはすこし高く感じるだけのことである。
海外製品を輸入します詐欺をする会社や、海外製品サポートしま・・・しません!とかいう会社に比べれば
神同然であるので、今まで通り誠実に業務を全うしてほしく思う。
この記事に関して連絡事項などあればコメントをお願い致します。
拍手などでメッセージを送られても誰が送ったかわからなくなるので、必ずコメントで送信してください。
3 comments to this article
メカ大好き!
on 2015年11月26日 at 4:02 PM -
こんにちは。Bellulo(ベルロ)に対する評価記事を読ませていただきました。
http://l52secondary.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
非常に率直な書き方をする方だな…と思いました。でも私には役に立ちました。
確かに、フレームを総スチールで固めたら、値段も高く、重い製品になるのは
むしろ当然と思いました。個人向けであれば、アルミフレームかプラフレーム
の製品を捜した方が良いのかも知れません。
アクリルフレーム辺りにすると、音が共振して騒音の原因にはなりそうですが。
自分の懐との相談になりそうです。
Bellulo(ベルロ)は、最近、400 という機種を発表しまして、400mmx400mmの
造型が可能みたいなんですが、いったい幾らくらいになるのか怖いです。
(多分、50万円は超えますね。個人向けじゃないです)
通りすがり
on 2018年8月16日 at 11:47 AM -
こんにちは。Belluloの情報を探していて、検索でたどり着きました。
記事を拝見していて気が付いたのですが、PLAフィラメントに対して、ベッド温度を75℃や80℃にしていますが、PLAは軟化温度が60℃くらいなので、通常は最高でも60℃に設定すると思います。それよりもかなり高い温度に設定されている理由が気になり、コメントさせていただきました。ぜひ教えていただけましたら幸いです。よろしくお願いします。
Level52
on 2018年11月17日 at 1:56 PM -
返信がすっごい遅くなってしまい申し訳ありません。
ベッドの温度を高く設定している理由ですが、これは設置場所が風にあたりやすい場所であり
造形時間が伸びるほど造形物の中心から徐々に反っていくのを防ぐためです。
今は設置場所を変更し、風の当たらない場所にしましたので、ベッド温度50度程度で問題なく造形可能となっています。
> こんにちは。Belluloの情報を探していて、検索でたどり着きました。
> 記事を拝見していて気が付いたのですが、PLAフィラメントに対して、ベッド温度を75℃や80℃にしていますが、PLAは軟化温度が60℃くらいなので、通常は最高でも60℃に設定すると思います。それよりもかなり高い温度に設定されている理由が気になり、コメントさせていただきました。ぜひ教えていただけましたら幸いです。よろしくお願いします。